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肺非結核性抗酸菌症について

2010.08.11

みなさんこんにちは!!

呼吸器専門医の石田一雄です。

今回は、最近話題になっている、慢性の肺感染症である非結核性抗酸菌症についてのお話です。

この病気は、40代以降の女性に多く見つかる肺の感染症です。咳などの症状で気づく場合もありますが、健康診断などで、偶然に肺に異常な影が見つかり、精密検査で診断がつく場合が多い病気です。

病原体である非結核性抗酸菌は、結核菌の仲間ですが、土壌や自然の水に存在しており、人に感染すると考えられています。結核菌と違って、人から人に伝搬することはまずないといわれています。

多くの患者さんでは、あまり大きな変化がないのですが、一部の患者さんで数年から数十年の経過でゆっくりと病気が悪化していく場合があり、この場合、非結核性抗酸菌はもともと薬が効きにくいため、治療に難渋する場合があります。

この病気の患者さんには、栄養のあるものを食べて、十分な休養をとり疲労を避けるといった基本的な生活上の注意がとても大切です。

先ほども述べましたように、非結核性抗酸菌は、土壌や水中に常在するので、ガーデニングの土いじりなどで感染している可能性が考えられるため、みなさんご注意ください。

追伸―現在、私の勤務するクリニックにて、診療を受けていただいている患者さん方へ

突然で大変申し訳ありません。本年8月20日金曜日をもって退職することになりました。当初予定より10日ほど繰り上がってしまい、みなさんに御迷惑をおかけして大変申し訳ありません。

なお、10月1日前後より(数日ずれるかも知れません)、小田急線新百合ヶ丘駅南口より徒歩1分圏のイトーヨーカドー前のビル(1階がみずほ銀行)4階で開業予定です。

この件についてのお問い合わせについては、私のメールアドレスyasuoishidasusukino1@air.ocn.ne.jp にメールをしていただくか、お渡ししている生活指導の名刺に載せている携帯電話にご連絡ください。